ハウス栽培環境データの分析(1)-CO2と日射量の関係

hanikunです。今月はハウス内環境データ分析についてブログの記事を書こうと思います。この分析は個人の考えなので会社の方向とは違う可能性があります。一日の温度とCO2濃度と日射量グラフを関連させて分析してみます。

まずは気軽に温度から行きます。

グラフを見ると夜中の温度は上がったり下がったりするのがわかります。このハウスは暖房機を動かしている事がわかります。大体18度以下になると暖房機を動作させているようです。そして、朝の7:30からは暖房が無くても日射があるためハウスの温度が上がり続いてますのがわかります。

次はCO2と日射量を見てみましょう。

CO2はグラフ全体の傾向で言うと夜間は高い、昼間は低くなります。しかしそれだけでなく日射量グラフと比較しながら見ると他の事が分かるかもしれません。

例えばCO2濃度は朝7:00に最高数値を記録します。そして、この時間からは少しずつ減少していきます。日射量は朝7:00から増加しているのが見えます。朝7:00から作物が光合成を始めたかもしれませんね。

そして朝8:30から朝9:30までにCO2は1500PPMから500PPMまで減ります。このグラフを見れば何時から作物が光合成を始めたか経験が無くても分かります。そして栽培している作物が1000PPM分のCO2をたった1時間くらいでほぼ消費するのが分かります。

仮説を立てましょう?

データを見て色々仮説を立てて見ました。もしも「7時頃にCO2濃度がもっと高かったら光合成の効果が良くなるんじゃないか」とか「光合成が始まる時の飽差管理(温度、湿度)がよっかたら生育が良くなるんじゃないか」とか「急激な飽差変化を避けるためには温度と湿度の変化もゆっくりすればいいかな」など、今までは常識や経験で分かった知識が可視化されたデータを見るだけでも色々把握出来るようになりました。

時間がかかる

仮説に基づいて結果を確認するのは時間がかかりそうです。いい結果が出たかどうかを確認するためのデータ、例えば収穫量などの入力も必要です。

でも始めませんか?

これからあぐりログサービスはお客様の為に色々機能を追加して行く予定です。環境データモニタリングから農業日誌、収穫量予測など私は農業の事を勉強してよりいい仮説を提供して取ったデータを分析したいと思っています。

あぐりログサービスについては「あぐりログは温室のモニタリングサービスです」をご覧下さい。