温度・湿度を測るための機器(センサ類)のまとめ

こんにちは。

先日、神社にお参りしにいったのですが、そこで100円のおみくじを引くか200円のおみくじを引くか10分ぐらい悩んでしまったmi2yo4です。
結局200円のおみくじを引いてきました!だって200円の方が豪華だったものですから…

さてさて、今日はセンサーについてのお話です。

手軽に測れる温度・湿度モニターを探して

ハウス内の温度、湿度を離れた場所から確認したい、というニーズはずっとあると思います。世の中どんどん便利になっている訳ですから自分のハウスの状況だって快適な自宅からウォッチしてみたいですよね。

その最初の一歩として、弊社でもあぐりナビからハウス内の温度・湿度の環境データを手軽に測るための機器について色々と調査をしています。(最近ですと「農業用マルチモーダルセンサ」というキーワードが良く目につくようになっていますね)

そこで今日は!

弊社がセンサーでどのような条件で環境データを測りたいのかについて、すこしまとめてみました。

(私の主観が多分に入っていますので、そこは割り引いて見て下さい)

温度と湿度が計測できる

温度のみの情報でもいいんですが、育てている作物によってはキーとなる情報は別のものかもしれません。

なので取得できる情報の種類が多ければ多い方が嬉しいですね。

計測した値をそのまま表示できる

計測したデータをすぐ確認出来るのは確認に要する手間がかからないので、出来れば欲しい機能です。

計測した結果を外部に出力できる端子がある

計測したデータは外部にそのまま出力したいですね。SDカードに記録というのもいいのですが、カードを取り外した間は環境データが蓄積されません。また、SDカードを取り外して→PCに読み込んで→データをコピーして→SDカードを取り付けて、という手間を考えますと、計測したデータはそのままクラウド上に保存したいところです。

その点で外部に出力できる通信端子があって、そこからデータをやりとり出来るのがベストです。そしてそれがLinuxで出来れば問題なしですね。

調べてみた結果

そして調べてみた結果を書いてみますね。

おんどとり(TR-72Ui)

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ご存知T&D社から発売されている「おんどとり」です。

私がネット上の情報を見る限りでも、おんどとりはデファクトスタンダードのように思えます。温度湿度ともに計測できてデータ確認も簡単、シリアル通信経由にてデータの読み出しも可能です。

私が挙げた先ほどの条件を満たしていますので、今のところ弊社内で温度・湿度センサーとしての試験を継続している所です。その中で分かったのですが、省電力がすごいですね!
現在連続稼働3ヶ月目に入りましたが、まだ付属電池1本で運用できています。

難点は専用のシリアル通信ケーブルは別途必要なのと、お値段がお手頃、というには少し高いかもと感じています。
またTR-72Uiは現行機種ではなくなったようで、今後の入手性を考えると新規にこの機種を選択するには難しそうです。

おんどとり(TR-72Wf)

TR-71Uiの後継機種がTR-72Wfとなっているようです。TR-72WfはTR-71Uiの機能に加えて無線LANも使えるになりました。
省電力についてですが、無線LANを導入したので電池は2本となっているようです。

KT-255U データーロガー本体

こちらはUSB接続できる温度ロガーです。温度湿度も問題なく計測できるそうです。
ドライバを入れれば専用ソフトでデータを吸い出す事ができるようですが、専用ソフトはWindows用なのでLinux環境で動作させられるかどうかが問題になりそうです。

USBRH


StrawberryLinuxから発売されているUSBRHの完成品です。
キット完成品ケースをまとめて購入すればケースに入れられた形で購入できるとのこと。

一番の魅力は価格でしょう!4980+1280=6260円で高性能な温湿度センサーが手に入ると言うのは…スゴイですね!Linux用のドライバも一応用意されているので、手軽に始めるにはいい選択肢のように思えます。

難点は、これ(USBRH)のみでは計測は出来ない事と、表示器がついていない事でしょうか。最低限十分な機能と割り切ればいいかもしれません。

と、ここまでで検討しようかと思っていたのですが、急遽!下の製品も考えてみます。

Netatmo ウェザーステーション

AppleStoreでも販売しているオシャレな温湿度計です。

これは…

オ シ ャ レ !!!

センサも温度、湿度、大気圧も測れる割に20000円を切る価格は割安ですね。
屋外使用も考えられているので導入には敷居が低いかもしれません。これからの農業も見た目スマートにしなくては!という気にさせてくれます。

検討の結果…

おんどとりだけの対応ではいけないという事から始まった今回の調査ですが、先に挙げたUSRRHが私達の求めるmvp (minimum viable product:最低限の機能を持った製品)である事が分かったので、即時購入となりました。

製品が到着しだい、実験してみようかと思います。

…それとNetatmoですが、風のウワサによるとこちらも何故か弊社に届くそうです(^^
これまた楽しみですね!

追記

色々とセンサーを試し、導入も試みましたが…
全体として導入金額が高くなってしまうのがネックです!

そこで弊社はセンサー単体を組み合わせて、ついでにPCやスマートフォンでセンサーの計測値をいつでも、離れた場所でも見られるようにしたサービス「あぐりログ」をローンチさせました。
こちらの「あぐりログは温室のモニタリングサービスです」をご覧になってみて下さい。