収量品質の向上に活かす。計測データを有効活用する2つの方法。

 

あぐりログのような環境モニタリング機器を導入すると、圃場から離れた場所にいながらにして、圃場の状況すなわち環境データを確認することができます。これによって見回りにかかるコストを削減したり、急激な環境変化による事故を未然に防いだりすることができるようになります。

ただ「何万何十万も投資したのに、メリットそれだけ?」「計測したデータをもっと有効活用できないの?」と気になっていませんか?もちろん、環境モニタリングのメリットは見回りコストの削減や、事故リスクの低減のような「ネガティブなものを防ぐ」というだけではなく、データを有効活用して栽培の成果につなげることができます。

実は計測された環境値データはただそのままスマホやPCの画面に表示されるだけではなく、クラウド上のサーバ(データの格納庫のようなもの)に随時蓄積されていきます。この毎日積みあがっていく膨大な環境値データを有効利用することで、計測データをコスト削減やリスク低減でなく、収量向上や品質向上などのポジティブな効果を生み出すことができるようになります。

そのポジティブな効果はどのように生み出すのか?以下の2つのポイントにまとめてみました。「環境モニタリングで得た計測データってどう活用したらいいの?」と気になっている方に参考になる記事となります。

 

1.過去を確認し、過去と現在を比較する

先述の通り環境モニタリングによって計測されたデータは日々サーバに蓄積され、いつでも遡って閲覧可能です。ですので、過去と現在のデータを比較し作物の成長を阻む原因を検証したり、より効率的な栽培をするためのヒントを得ることができます。圃場の環境は自然環境や気候などの立地条件に大きく左右されます。この点、過去の収量や品質が良好であった年のデータというのは立地条件的にはかなり似た条件で成立しているものなので、作物の栽培を再度成功させるためには何よりも重要な指標と言えます。

過去と現在の確認・比較作業は仮にあぐりログのような環境モニタリング機器がなくてもできないことではありません。ただそれは非常に手間がかかり、大変な作業です。毎日環境の状況をノートなどに記録し、保存し、必要になったら探して確認・比較…。これらはあぐりログであれば何も手を動かさなくても全て自動的に記録、保存され、画面を数クリックするだけで現在のデータと過去のデータを確認・比較することができます。

また目に見えない二酸化炭素濃度や日射量なども正確な値で記録され続けるので、アナログな手法に比べより有益なヒントを得ることができます。将来的には、収量や品質が良好であった年の環境データを知的財産として活かすことも可能になるでしょう。

過去データの確認について、実際にあぐりログをご利用いただいている方の体験談として、

従来では目で確認することのできなかった二酸化炭素濃度が「見える化」され、データが変化することで作物にどのような影響があるのか目で追えるようになった。よって、温室の環境制御機器である二酸化炭素発生器の導入を決断。効率的な二酸化炭素濃度についてはまだまだ勉強中であるが、作物の収量が向上した。

との声を頂いております。

 

2.他の圃場と比較する

計測データの活用方法として、過去と現在の比較以外には、「他の圃場との比較」というものがあります。例えばあぐりログには「フォロー・フォロワー機能」が搭載されており、SNSのようにお互いをフォローし合うことによって、お互いの計測データを共有したり計測値のグラフを重ね合わせて比較することができます。これによって作物にとって「良い栽培環境」と「そうでない栽培環境」は何が違うのか?を精密に検証することができます。

この検証作業は従来では経験値や感覚値に基づいて行われることが多かったようです。しかし、具体的な数値を用いて比較検証を行うことでより精密な「振り返り」を行うことができます。例えば経験の少ない新規就農者や若手農家でも、栽培の上手なベテラン農家さんの「数字」を見てその「数字」の真似をし、少ない試行回数で栽培を成功させることが期待できます。経験値や感覚値といった曖昧なものの上に成り立ったものではなく、具体的数値の上成立している最適なPDCAサイクルを確立し、作物の収量・品質向上に繋げることが可能です。

他の圃場との比較について、実際にあぐりログをご利用いただいている方の体験談として、

他の生産者とのデータ比較で夜明け前に加温している様子を確認し、その目的を知ることができた。これまで経験や勘、継承したノウハウで行ってきた環境の制御がデータとなって形に表れるため、これまで話し合いの中で今まで曖昧な部分であった「収量や品質向上のためのノウハウ」が明確に言語化された。

との声を頂いております。

 

まとめ

計測データがどこでもいつでも見れるのは便利だけど、その先どうしたらいいの?と気になっている方もいらっしゃるかと思います。今回は計測データの活用方法について書きましたので、環境モニタリングでデータを見るだけでなく有効活用して栽培をよりよいものにしたい、とお考えの方は是非参考にして頂ければと思います。我々の温室向け環境モニタリングサービスである「あぐりログ」について詳しくは http://itkobo-z.jp/agrilog をご覧になってみて下さい。