この数カ月間で分かったハウス環境でのNetatmoの使いどころ

こんにちは。難航していたコーディング作業に一区切りがついたので、息抜きがてらにこれを書いている所のmi2yo4です。

以前の記事の続き…かも

皆さん、覚えているでしょうか…

私達は数ヶ月前に農業用ハウスにNetatmoを設置しました。こんな感じですね。

この記事の他にも色々な農家さんのハウスにおんどとりやNetatmoを設置してきました。

設置してから日数も経ち、データが溜まってきています。

ここらで、少し傾向を見てみたいと思います。

Netatmoの評価

とあるハウスのとある一日の環境計測値データを持ってきました。
おんどとりとNetatmoはほぼ同じ場所に置いています。
青の線がNetatmoの計測値で、オレンジの線がおんどとりの計測値となります。

temperature_1

上のグラフは温度をプロットしたものです。
グラフから判りますように、だいたいの場合においておんどとりよりもNetatmoの方が温度が低めとなっています。

humidity_1

今度は湿度をプロットしたグラフです。
こちらはおんどとりよりもNetatmoの計測値の方が高めに出ています。Netatmoに関しては90%を超す値を計測していると、湿度変化に鈍くなるような気がします。一日の最低湿度近辺ではおんどとりよりも10%前後高い数値ですね。
結構ばらつきがあるように見えます。

co2_1

CO2濃度についても全体的な傾向はおんどとりと一緒ですが、差が大きいですね…うーん。
夜はハウスを閉めて暖房をつけているのでCO2濃度が高めになっている事がわかります。
また、Netatmoについては昼間の時間に少しCO2濃度上昇が起こっていますね。

co2_2

これは別の季節に計測したものです。こちらの場合はハウスを開放しているため、夜間のCO2濃度上昇はありません。
しかし、Netatmoでは前のグラフと同じように昼間でのCO2濃度上昇が起こっています。

まとめ

上記に挙げた計測値グラフについては、他のハウスでも同様の現象が起こっているので、こういうものという事なのでしょう。

CO2濃度に関しては、以前にリファレンスとなる機械で測定した際におんどとりの値の方が近かったという事もあり、おんどとりの値を基準にしてハウス内環境を整えたほうが良さそうです。

Netatmoの計測値でもだいたいの「あたり」はつけられると思うので、ローコストでハウス内の環境を知りたいのであれば選択肢に上がるかもしれません。
(ちょっとおすすめしにくいですが…^^;)

でもおんどとりってそれ(単体)だけでも結構高いですよね…
そんな悩みに対する回答は近日中に出来そうな感じですので、Facebookページもチェックしてみて下さいね。

(2015/01/20追記)
私達と愛知県農業試験場様・生産者様の協力の元、あぐりログサービスと専用のログBOXがプレスリリースされました。こちらをご覧下さい。

ではまた!

追記

私達はその後、上記の知見を元に、新しい温室・ビニールハウス向け環境計測システムを立ち上げました。
使いはじめる際に設定は一切なく、ただ100V電源に繋げるだけで現在の様子がお手持ちのPCやスマートフォンで確認できます。

詳しくは「あぐりログは温室のモニタリングサービスです」をご覧下さい。