ログBOX試作品とスケールできる仕組みづくり

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こんにちは、mi2yo4です。
ご存知かもしれませんが、つい数日前、新しいログBOXの試作品が弊社に届きました。
思っていたよりもなかなかいい仕上がりに見えます。

今日はなぜ新しいログBOXを作っているのか、その理由の一つについて書いてみます。

そもそも専用のログBOXを作った理由

あぐりログサービスについて、現状では専用のログBOXを使ってサービスを展開しています。
もちろんおんどとりやNetatmo等のセンサー製品を使用しての利用も出来ます。が、既存のセンサー製品を使わずに独自のハードウェアを作った理由は何故でしょうか?
それについては(過去ログを見て頂ければ分かるかもしれませんが)、簡単に言えば以下のことに集約できます。

  • 既存のセンサー製品を使おうとすると全体の値段が高くなってしまう
  • 既存の(略)すると設置作業が大変になってしまう

1番目の理由、全体の値段が高くなってしまう事については、CO2濃度が計測できるおんどとり「TR-76Ui」を使用したとしても、システム全体では10万円を下回ることが難しいかな、といった状況でした。
とある調査では中規模生産者の年間IT投資額は5〜10万円と言われています。10万円を超える金額では、導入には高い障壁となるのは目に見えていますね。

2番目の理由、「設置が大変になってしまう」という点。
こちらの方がより重要で、私達IT工房Zの中の人しか設置・撤収が出来ないとなれば、沢山の生産者さんにあぐりログを使って頂く、という事に無理が生じます(設置に対応出来る人数が社内にいない)。
その場合よく取られる対策として、設置・撤収のために別のエンジニアリング専門の会社や代理店経由で作業を代行して貰う事が考えられます。しかし代行分のコストは最終的には生産者さんの負担になるので、これまた値段に跳ね返る事になり、あまり上手い方法とは言えないでしょう。

上記二つのネガティブな状況をどうすれば良いのでしょうか?

私達が導き出した結論は、「簡単に設置・撤収が出来る専用のログBOXを作り、生産者さんに自ら設置・撤収して貰おう」というものでした。
これなら今までより低コストで提供することが可能となりますし、サービス加入者が増えた場合でも対応が出来るようになります。
幸いにして生産者さんはDIY精神に溢れた方が多いようなので、この結論はぴったりとフィットしたように思えます。

徐々に次の問題が持ち上がる

ここまでは順調に見えた戦略ですが、最近は次の問題が持ち上がってきたかな、と思うようになっています。
それは…

専用のログBOXを作るのに社内の人手が必要・手間がかかってしまう

という点です。

昨年(2014年)夏に正式にサービス開始したあぐりログも徐々にユーザー数が増えてきました。そして今年、更なるユーザー数獲得に向けて私達も努力していて、結果も出そうな雰囲気になっています。

現在心配しているのは、ユーザー数が急激に増えた場合に、上記のBOXを作るのに手間がかかってしまう事がネックとなり、「注文を捌ききれない」という状況になる―という点です。
(現状でも少しその傾向があるかもしれませんが…)

他にも、ログBOX製作に開発陣の時間を取られてしまって、ソフトウェアサービスの改善に支障が出るようになるかもしれません。
もしそうなってしまっては…本末転倒ですよね。

スケールする仕組みづくり

この問題を解決するには「規模拡大」できる(スケールする)仕組みづくりを考える必要がありました。

ソフトウェアは最初からスケール出来るようにしているので、問題はハードウェア製作がスケール出来ていない事です。

幸いにして昨年の次世代農業EXPOに出展した際に、とある会社さんの所で製作が出来るかもしれない、という話が上がりました。そしてこの数ヶ月、打ち合わせを繰り返し、冒頭の試作品が出来上がってきて今に至ります。

今後については、BOX内レイアウトの修正と機能評価を通して、出来るだけ早く次世代の製品として世に出してみたいな〜、と考えています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の試作品を見て、ハードウェアについてもスケールする仕組みづくりの第一歩が出来たかもしれない、と自分では思っています。

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それではまた。