なべ です。
積算温度、特に基準温度を閾値として利用する有効積算温度について
一部ユーザーさんからあぐりログへの実装リクエストが来ているということもあり、
ちょっと調べてみました。
積算温度は収穫時期など生長予測の他、防除目的にも使われるようで、
1社ですが、積算温度計 SK-60AT-M という名前で専用センサも販売されているようです。
http://www.tane-ishikawa.com/?itemid=1429
その基準温度(閾値)、起点日および目標値は作物、品種によって違いがあるため、
積算温度を表示するだけにしても、作付日ごとに表示が必要なようですね。
さらに目標値まで入力して予測に近いことまで進めるとすると
農産物ごと、作付日ごとに設定が必要です。
その計算方法は実はスタンダードというものは現状無いようで、
下記URL等によると:
http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage30%20GaityuJoshikiyosoku3.html
以下のようなものがありました:
■積算方法1:
最高&最低気温から求めた1日の平均気温に対し、
気温>基準温度 なら、(気温-基準温度)
気温<基準温度 なら、0
を加算して、その値を起点日から積算
■積算方法2:
1時間毎の気温のうち、
気温>基準温度 なら、(気温-基準温度)
気温<基準温度 なら、0
を加算して、その集計値を24で除算、
さらに、その値を起点日から積算
■積算方法3:
各日の最低・最高気温とその時刻を記録し、
隣接2日間の最低気温を底辺に、
その間の最高気温を頂点として
三角形を形成し、基準温度以上の領域の面積を積算する。
計算コード例:http://sudori.info/stat/stat_effective_temp.html
一見シンプルそうに思えましたが、
けっこうコーディングしなくてはいけないですね。
まだ他にもありますが、
では実際どの計算方法を実装すればいいのか、
積算温度表示だけでいいのか、
というのが悩みどころの一つでもあります。
まずは手軽に実装できる方法で実装・公開し、
使い勝手をユーザーさんにコメントもらいながら
ブラッシュアップを進めていく、というやり方もありかな、と思いました。
本来ユーザーさんは、
今後の農作業の予定を立てるために積算温度を利用されるのだと思います。
発展形として、次の作業予定日推定がカレンダー表示されるなど、
予測に踏み込んだ流れに持っていけると、面白そうですね。