標準液でEC計測を行ってみました

IMG_0130

こんにちは、mi2yo4です。
あぐりログの新しいバージョンもリリースできて、ほっと一息ついています。
新しい機能、ハウスフォロー・フォロワー機能についても機会をつくって、またここで紹介してみたいですね。

さて、今日はログBOXのEC計測値について調べてみたことを書いてみます。
どんな結果が出るんでしょうか…

そもそものきっかけ

弊社のログBOXの土壌EC(電気伝導度)計測については、現在のところARP社製プローブのWD-3-WET-5Eに対応しています。

このWD-3-WET-5E、特性としては0~1Vのアナログ出力に対して0~7mS/cmのリニア(線形)の特性となっていますが、実際にその特性を確認したことは有りませんでした。

なので、生産者さんから「この値で合っている?」と問われると、Yes/Noを明確に示すことが出来ないので、若干もどかしい思いをしていました。

そんな折、某通販サイト(M○notaRo)をウィンドーショッピングしていると…EC標準液というものがあるではないですか!
コメントを見ると、水槽(アクアリウム)などでEC値を計る際の標準液として重宝しているとのコメントも…
思っていたよりも手頃な値段ですし、この際会社の経費で落として貰うことにしました^^)

試験方法

  • メスシリンダー容器にハンナインスツルメンツ社製の導電率標準液を入れる
  • WD-3-WET-5Eを容器に入れて電圧を計測する

今回は折角なので手持ちのポケットEC計のaquaproとハンナインスツルメンツ社のSoil Testも同時に計測してみました。

試験結果

試験結果を以下に表形式で書いてみました。
Soil Testに関しましては、1413μSの標準液で計測した後に、「初回は標準液で校正してください」との表記に気づき、未校正のまま計測しても意味があまりないと思って試験を中止しました。

標準液のEC値(μS/cm) WD-3-WET-5E aquapro Soil Test
1413 1035 1290 1060
5000 4335 3916

どの結果についても標準液より低めに出ることは間違い無さそうです。
また、水温については22.5~23℃ぐらいでしたので、標準液のECについても実際にはそれぞれ1359μS/cmと4805μS/cmぐらいになります。

まとめ

計測した結果から考えるに、WD-3-WET-5Eの特性はリニアとされていましたが、ひょっとしたら二次近似式の方が適当かもしれません。
また、ECについても標準液でも温度変化によってEC計測値が変わってしまうと言う事が挙げられます。
なので、液肥でEC値x.xx mS/cmと言っても、その計測値が温度補正をしているかどうなのかが重要になる気がしますね。

液肥のEC値について、何かしら分かり次第また情報を書いていこうと思います。

それではまた!