年に数回、愛知県の農業総合試験場では、試験研究の成果発表会を開催します。
8/30に開催されたのは、施設園芸での野菜栽培にかかわる研究成果発表で、その最後の題目として「あぐりログ」が紹介されました。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/nogyo-keiei/kenkyukai.html
なぜ試験場の成果発表会で「あぐりログ」が紹介されるのか
平成22年~23年にわたって行われた経産省の研究事業に
「地域イノベーション創出研究開発事業」
という公募があり、試験場さんや大学さんと一緒に行われた
「マルチモーダルセンサによる施設園芸生産安定支援システムの開発」
が採択され、実はそれに参加していました。(まだ、会社は創ってなかったですが)
そして、その事業の中でIT屋が食べていける場所を農業の中に見つけ、今の会社を創るきっかけになったわけです。
その研究事業が終わった後、研究成果を実用化するために共同研究を進め、その成果の一部として
「あぐりログ」
ができたということと、
「多くの生産者さんたちの声という具体的な要望」
「その生産者さんたちを支える研究者やJAの人たちの農業にかかわる知識」
を培ったおかげでこの機会を得られたのかなと思っています。
あぐりログへの期待
正直なところ、こういった公的な場所で紹介されることはうれしいことです。
研究会冒頭に試験場の場長様のあいさつの中で「あぐりログ」という単語が使われますし、取材に来ていた新聞社さんの耳や眼にも残ります。
もちろん、来場いただいた県下各地のJAの方々や、生産者の方々にも。。
うれしい気持ちと平行して、緊張も走ります。
それは、あぐりログを世に出した頃にいただいた要望から、今いただける要望は、より具体的でかつ実現スピードを求められていることがあるからです。
少しだけ発表の時間を頂けました。
実は、あぐりログについての機能的な説明や利用における効果などは、試験場の研究員の方がご説明頂けました。
このことは、共同研究で培われた信頼関係があるからだと感謝しています。
そのあとで、少しだけ時間を頂け、弊社からも幾つか情報提供させて頂きました。
ハードウェア面として、
- 920MHz帯特定小電力無線やBluetoothを活用した子機の開発
- 新たに接続可能なセンサー
ソフトウェア面として、
- お知らせ機能の充実
- 管理者向けアカウントの創設
- SNSとの連携
な事に取り組んでいる事を簡単に説明させて頂きました。
発表会の後で
みなさんの期待に応えることはもちろんですが、この業界で最前線を走る企業の方々ともあいさつをさせて頂き、彼らにも存在を認めてもらうだけでなく追いかけられる存在にもなりたいと。。思い直しています。
そのためにも、人的・資金的双方で力を持てるように歩みを進めたいですね。