何か温度が高いよ。。
ログBOXを紹介すると、何故ファンが付いているかを問われる時があります。
多くの場合、ログBOX内機器の冷却が目的と思われています。
私たちも取り組みの当初は、計測した数値を如何にサーバに上げて蓄積するかという観点だけに向いていました。
その頃は、むき出しのセンサーを空間にぶら下げる形でしたので、、、
- ちゃんと通風しないと駄目だよ
- 日射を防がないと駄目だよ
- とりあえずファン付きの箱に入れた方が良いよ
という指南を頂くことになりました。
そして、通風機構を用意してその中に温度センサーを設置するという形に進みました。
それが最初のログBOXです。
しかし、それでも「温度が高めに出る(2℃ほど)」という指摘があり、
- ファンの位置が悪いのか
- ファンの風量が足らないのか
- 屋根付けてみようか
など協力頂いた農家さんの圃場での確認も、、大きな改善がみられませんでした。
逆にファンの位置を変えたものは、より高めに出てしまうという状況でした。
箱を変えてみよう。。
最初のBOXで使用した箱は、プラスチック製の自作PC用のものです。
ちょうどサイズ的に良かったことと、プラスチック製の採用理由は、3GやWifi通信を行う機器をアンテナも含めて中に入れる事ができるためです。しかし、よくよく、考えるとプラスチックのケースという事は、小さな温室なわけで・・・
熱伝導率は低いのですが、ファンで通風しているとは言え、外からの熱をため込む状況にあったと思われます。
そこで、肉厚のある防水性の箱に変えるという提案を頂いて、試して見た所改善が見られました。
しかし、吸気口には換気扇で利用されるフィルターを貼り付けてあり、これが保守性が良くない。。。
また、長穴の加工は費用もかかる。。
ということで、試験場のご協力を得て、色々なパターンの吸気口でのテストをさせてもらいました。
試験場さん保有の通風乾湿計
と比較することでより高い精度でよい形状を決めるという事に行き着きました。
試験は、ログBOXの各バージョンと裸の標準温度計そして、通風乾湿計を同じ場所に天気の良い日中にぶら下げて行いました。
# 試験場の方にはお世話になりました。m(_ _)m
な感じです。
そして、、、、得られた結果が、
というものです。
これで、どうにか保守性と通風性を両立しました。
サービスの安定性をより高めるために
モニタリングサービスの安定化はとして、サーバや通信の安定性、ソフトウェアの安定性はもちろんのことですが、計測する数値にも安定性を提供することは必要です。
今回の内容は温度についてですが、、湿度やCO2濃度についても取り組みをレポートできればと思います。