2022年7月4日

排液量センサについて

養液栽培における排液の量とEC値及び水温の計測を行うことができます。生育に合わせた潅水と肥培管理を可能とします。計測間隔は5分毎とします。

外観

 

仕様

主な性能

  • 計測可能排液量:6L/分
  • 電源:100VのAC電源要
  • 重量:3kg
  • サイズ(外寸mm):310×250×210

ECセンサ性能

  • 計測範囲:0~120mS/cm
  • 分解能:0.001mS/cm
  • 精度:±0.01mS/cm or ±10%

温度センサ性能

  • 計測範囲:-40~60℃
  • 分解能:0.1℃
  • 精度:±1℃

 

設置方法

  1. 排液量センサの設置位置の選定
  2. 排液量センサの設置位置を決めます。基本的に、排液ドレーンチューブの場所になります。ログBOXとの距離は200m以内を目途としてください。

     

  3. 排液量センサの設置高さの選定
  4. 排液量センサの設置高さを決めます。
    排液ドレーンチューブの高さと本機の排液出口高さの位置関係から、台を用意してください。

     

  5. 排液量センサと排液ドレーンパイプの接続
  6. 排液量センサの排液注入口(VP20)と排液ドレーンパイプの接続方法(途中、ホースを仲介するのか、バルブをつけるのか、など)を決定します。
    同じように排液量センサの排液出口(VP25)と排液ドレーンパイプの接続方法を決定します。

     

  7. 排液バイパスの設置
  8. 本機を経由して計測する場合と、本機を経由しないで直接排水する場合を選択できるバルブを お勧めします。
    これにより、本機の清掃や、故障時の対応、湛水時の大量排水への対応などで運用を安全に行うことができるようになります。

     

  9. 転倒弁の取り付け
  10. 転倒升の向きを確認してセットしてください。向きが違うと取り付けることが出来ません。軽く押して転倒することを確認し、最後はプラスドライバーで締めてください。
    排液量を正しく測れるように、蓋は正しくかぶせるようにしてください。

     

  11. 無線BOXの取り付け
  12. 電源コードを無線BOX ホルダーの下から通し、ACアダプタ、ECセンサを無線 BOXに接続させ、無線BOXホルダーにセットします。

     

  13. 排液量センサの設置
  14. 転倒升が正常に稼働するために水平を維持する必要があります。設置する足場にはブロックやプラケースなど頑丈な台を使用するようにしてください。
    水平アジャスターのついた足周りが台の隅など全体が密着しない状態になると、足の軸が変形する可能性がありますので、水平アジャスター裏全体が密着するようにしてください。
    水平アジャスターを回すと、高さを変えられます。

     

  15. EC・温度センサの取り付け
  16. 外装ケースの上にVP20塩ビパイプを取り付けます。取り付けた塩ビパイプにECセンサポッドを取り付けます。
    同じようにECセンサポッドにVP25塩ビパイプを取り付けます。ECセンサをECセンサポッドにかぶせます。
    外装ケースの下にVP20塩ビパイプを取り付けます。

     

  17. 電源接続
  18. すべての設置が完了してから電源コンセント(AC100V)に差し込んでください。
    電源コードを外すときは、必ず、電源コンセント側の電源プラグを先に抜いてください。

     

  19. 動作確認
  20. 動作中、無線BOX基板上のD4のLEDが稼働中は点滅しています。
    ※点灯や消灯の場合は、電源または無線BOX側に問題がある可能性があります。

 

計測方法

既設の排液路に割り込む形で設置します。排液量はシシオドシの原理を利用した転倒マス式の転倒回数で計測します。EC値は転倒回数を計測する前にバルブに貯めたECを計測します。そして、計測したものを無線でログBOXに送信します。

 

注意事項

①排液量センサは、ログBOXに内蔵される無線親機と、排液量センサに取り付けられる無線BOX間を920MHz帯特定小電力無線で通信することでデータの受け渡しを行いますので、ログBOX側にも無線親機の設置が必要となります。

 

②ログBOXと排液量センサを同時購入の際は、無線親機を搭載して出荷します。
既設のログBOXに排液量センサを設置する際は、ログBOXのセンドバックが必要となります。この場合は、購入打診の際に相談させていただきます。
※送料のご負担をお願いします。

 

③ACアダプタの差し込み口の防水措置を行ってください。
ACアダプタを電源コンセントに差し込んだ状態で、差し込み口に水が浸入しないように防水措置をお願いします。漏電により無線BOXが破損する場合があります。

 

④たこ足配線等で、定格を超える使い方や、100V 以外での使用はしないでください。
定格を超えると、発熱による火災の原因になります。

 

⑤電源コード・電源プラグを破損するようなことはしないでください。
感電やショートによる火災の原因になります。

 

⑥濡れた手で、電源の抜き差しはしないでください。
感電の原因になります。

 

⑦電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。
差し込みが不完全ですと、感電や発熱による火災の原因になります。

 

⑧不安定な場所に置かないでください。
本機の故障の原因になります、ぐらつきがないことをご確認ください。

 

⑨電源プラグを持って抜いてください。
電源コードを引っ張ると破損し、火災・感電・ショートの原因になることがあります。

 

⑩長期間使用しないときや、お手入れのときは、電源プラグをコンセントから抜いてください。火災・感電の原因になることがあります

 

設置に必要なもの

ログBOX 本センサを置く台 プラスドライバー 100V電源 VP20、VP25塩ビパイプ

 

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