ITとものづくり

私たちは、元々はソフトウェア技術者の集団(集団といえるほど人数いませんが。。)であり、ものづくりのスキルはありませんでした。
しかし、幸いな事に今の時代、多様な機器を組み合わせる事で見よう見まねの作り物を作成できます。
まずは、早く市場に出してみて、これを利用してくれる人を探し、評価をもらうということができる訳です。
実際、その流れで多くの生産者の方々が、簡易且つ便利な計測機器を待っていたという感触を得ることができ、私たちの進むべき道に踏み出す事ができました。

ITは、物理的な作り物の出来具合にかかわらず、製品として確立して販売されているPCやスマフォの安定した機能を利用して、利用者に必要となる機能画面を提供できますから、ここまで進み続ける事ができていました。
しかし、その作り物は現場に置かれているわけで、その現場は、実際の所、
・高温、高湿度
・強い日射
・小さな虫
・土埃や病気予防の硫黄燻蒸。。
という電子機器には過酷な環境です。

今回、3G モバイルルータの生産中止という外的要因により、ものづくりを行っている企業との協業に踏み出すことにしました。
ものづくりにおいて必要な設計、製作、販売、保守という項目を辿って、自分たちがちゃんと責任を負える範囲がどこかを見極め、協力j会社との責任分解点を設定します。その中で、安定した形で生産者の皆様に安心して利用頂ける機器を提供できる体制に向けて成長して行きます。

現在の目標としては、
・6月末に試作機を稼働
・7~8月での動作確認と改良
・9~10月で初期ロットの生産
という概略スケジュールを建てています。

当面は、現行機器の性能を維持し、保守性の改善が主題です。

あぐりログは、
・環境データを計測する機器としてのログBOX
・環境データをクラウドサーバに送信する機器としてのログBOX
・蓄積されたデータをユーザの要請に併せてグラフや表、アラートメッセージに変換するあぐりログクラウドサービス
・情報を表示するために利用者が用いるPCやスマフォ
から構成されるITサービスです。
どこが欠けてもサービスとして受ける事ができなくなります。
ものづくりとITが密に融合する必要があることがここからも判ります。

入居しているインキュベーションセンターであるあいちベンチャーハウスの今年度の目標は、ものづくりIT企業の育成なので、それに乗れるようになると共に、よりソフトウェアに注力できる体制を目指して行きます。