あぐりログサービスの改善に向けて

ログBOXを利用した簡単モニタリングサービスの試験運用し始めてから、もうすぐ一年になります。
ログBOX 初出荷です。
そして、愛知県農業総合試験場様でのプレスリリースを経て、これまでの間にいろいろな機能追加とBOX自体の見直しも取り組んできました。
しかし、
ちょっとした終わりの話
製品を利用したもの作りのリスク
に示すように「ものづくり」を事業にする壁にあたってきました。

その後、ものづくり補助金の交付を受けて、協力して頂ける企業と一緒に大きな見直しを行っています。
具体的な見直しは後述しますが、大きな目的を、

あぐりログを全国の生産者さんに提供できる企業になる

事に置いています。
そのためのステップです。

予定していたスケジュールとしては、ITとものづくり に一旦は出していましたが、資金調達手段として補助金を選定した事で、後ろにずれ込んできています。それでも、仕事を進めていく中で、回路図ができ基板という形になり、ソフトウェア面でも見直しを多々行っています。
今回の改善課題の大きなポイントは、
・ハードウェアとして

  • 量産できる仕組み
  • 保守しやすい仕組み
  • 920MHz特定小電力無線の導入
  • 拡張性の向上

・ソフトウェアとして

  • ユーザ&BOX管理の半自動化
  • 通信安定性の向上
  • 計測データ収集の効率化
  • サーバからBOXへのプッシュ機能(CO2センサ校正やお知らせ等に活用)
  • サーバスケーラビリティの改善

と多岐にわたっています。
そのため、今までに溜まっている多くの改善課題を先送りにして、取り組んでいる所です。
# この課題先送りについては、申し訳なく思っています。

佳境な所で、今の価格でやっていけるのか? という大きな課題と向き合うことになりました。

今までの価格は、導入の障壁を下げ、モニタリングする方々を増やし、栽培環境を知ることが当然になるようにしたかった思いに基づいています。
それは、正直な所、物を販売するという前提にたった多様なリスクを考慮できていませんでした。
販売に関わる経費や、保守に関わる経費です。当たり前の経費が、作る事と動かすことにかまけて外れてしまっていました。
加えて、BOX自体が、量産する事を考慮した構造でない事から、相応の数のユーザを集める事もできないわけです。
多くのユーザに利用頂き、その利用料で会社を維持する仕組みができていなかった事になります。
量産でき、保守しやすい形に見直すということは、その当初の目的達成には必須な要件となるわけです。

今までが原価割れしていた現実と向き合い治して。。価格を見直すこととします。
年間利用料金は、変えません。。が、、
BOXの価格を見直すこととします。

現在、
 58,000円(税抜き)
の所を
 希望小売価格 75,000円(税抜き)
への変更を予定しています。
基本的により扱いやすくなることを目指しています。
加えて、ソフトウェアの改善については、これまで通りに進めて行きます。

皆様のご理解をいただければと思っています。