年末で忙しい時に、緊急で眼の手術を受ける事になり、5日間入院しました。
右目がおかしいと感じた翌朝一番で近所の眼科に行くと、すぐに手術ができる医者に紹介状を書いてくれ、その足で
病院に行って診察を受けたところ、翌日入院で明後日に手術となりました。
こちらがどんな仕事をしているかとか、どんなスケジュールに縛られているかなど関係なく、手術を受けて眼を治す事
が一瞬のうちに最重要事項となった訳です。
そして、この過程で診察してくれた医師の全員が、
・手術をすれば治る。
・手術以外では治せない。
・時間をおくと眼内レンズが網膜まで行ってしまうので早急に手術しないといけない。
・この眼科ではこの手術はできない。
⇒この手術を確実に実施できる病院を紹介する。
・眼内レンズがどこに有るか判るまで検査させる。
といったように、断定的な結果を教えてくれたことで、
・治るという事に対する安心感
・手術を受ける際に身を任せる勇気
の醸成と治す事が最優先事項になることに繋がったと感じています。
しかし、医師からみれば僕が自分の症状を伝えているからこそ、診断するべき場所を特定でき、その状態を判断するに足る検査技師の検査結果という客観的事実に基づいて、それに自らの経験と知識から問題の症状の正確な把握になっていると。。
自分の仕事に置き換えてみた時に、見直すべき点が多々ある事に気づかされます。
稼働するシステムについて、利用者から疑問点を提示された時に、提示された現象に対して正しく説明できる客観的事実を積み上げているか、そしてそれらを自分の知識と経験に基づき正しく理解し判断できているか。。。
ログBOXが計測するCO2濃度が高い。。という問題提起に対して、
・センサーの計測値だから正確
・現在は外気のCO2濃度も高い
という対応をしようとしましたが、CO2センサーの発注書を確認すると、ABC-OFFの記載が無く発注していました。
このABC-OFFとは、
Auto Baseline Calibration OFF
⇒一定期間内の最低値を400ppmとして校正してしまうセンサーの機能で、農業利用する場合にはオフにしておくべきものです。
要は、ABC-OFFで発注するべき所を怠っていました。
この過失を確認する前に、問題提起に対する判断を一旦は出していたという姿勢は、今回自分が受けた医師の対応とは比較にならないものでした。
センサーはそれ自体の性能はもちろん評価するべきものですが、計測がどのような環境で行われたか、その使い方に問題は無いかという点を評価することはもちろんのこと、同じ条件下での試験や比較するべきデータを持つことで客観的な評価を下し、納得して利用して頂ける下地作りを来年は心がけて行きたいと思います。
今は、温度について高いという問題提起を受けてますから、向き合って見直しできるようにしていきます。
視力が復元した事も嬉しい事ですが、心構えも勉強できたことは年末に貰ったプレゼントかもしれません。(^_^)/~